住宅の地質調査


住宅の変状はなぜ起きるのか? (1) 住宅の変状はなぜ起きるのか? (2)
代表的な宅地の地質調査方法
こんなに差があります!
プロによる地質調査
代表的な宅地の地質調査方法
調査方法
動的コーン貫入試験
概念図
原理
一定重量のおもりによって先端コーンを付けたロッド(パイプ)を打込む試験で、一定長打込みに対する一定高さからの打撃回数を測定し、地盤の硬軟、締まり具合を判定する。
ボーリング(標準貫入試験併用)との組合せにより地層を確認することが望ましい。
長所
  • 岩盤や転石層を除く幅広い地層に対応できる。
  • 作業時間が短い。
  • スウェーデン式サウンディングでは貫入不能の様な地盤でも対応が可能。
  • 測定値から土の強さを推定できる。
  • 調査費が比較的安価である。
短所
  • 土質試料が取れないため、概略的な土質の判定しかできない。
  • 精度の高い調査は深度5m程度で、これより深くなるとロッドの摩擦力の影響を受け、測定値が過大値を示す。・ ロッドの消耗が激しい。
調査方法
スウェーデン式サウンディング
概念図
原理
スクリュー状の先端をおもりの荷重のみで、あるいはおもりを載せた状態で回転を加えて地中に貫入させたときの貫入抵抗値から、地盤硬軟、締まり具合を判定する。
基本的には、軟弱土層を対象に実施する調査。
ボーリング(標準貫入試験併用)との組合せにより地層を確認することが望ましい。
長所
  • 狭いところでも調査が可能で作業性がよい。
  • 作業時間が短い。
  • 測定値から土の強さを測定できる。
  • 調査費が比較的安価である。
短所
  • 土質試料が取れないため、概略的な土質の判定しかできない。
  • 軟弱地盤が対象で硬い地盤には、不向き。
  • 良好な支持層の確認ができない。
  • 礫質土による盛土を貫くことは困難で、盛土下の軟弱土の分布が把握できないことがある。
  • 深部までの調査は不可能。
調査方法
表面波(レイリー波)探査
概念図
原理
起振器と受信器の組み合わせで、起振器によって人工的に発生させた波を受信器読みとり、波が地盤を通過する伝播速度で地盤の評価を行う。
一般に、伝播速度は硬い地盤ほど速く、軟弱な地盤ほど遅くなる。
ボーリング(標準貫入試験併用)との組合せにより地層を確認することが望ましい。
長所
  • 狭いところでも調査が可能で作業性がよい。
  • 作業時間が短い。
  • 測定値から土の強さを推定できる。
  • あらゆる地層に対し調査が可能。
短所
  • 土質の判定が困難。
  • 地層のコントラストがはっきりしていないと、地層区分が困難。
  • 複雑な地層では、平均的な伝播速度をとらえ、詳細な区分が困難となることがある。
調査方法
ボーリング調査
概念図
原理
ボーリングマシンによって先端に刃を付けたパイプを回転させて掘削し、地質試料の採取、地層の判定を行う。
また、掘削孔は、地中で実施する色々な試験にも利用される。
長所
  • 直接地層を目視でき土質の判定ができる。
  • あらゆる地層に対し掘削が可能で、硬質な地層の層厚、硬質な地層の下位に分布する軟弱地盤を確認することができる。
短所
  • 調査費はやや高価となる。
  • 作業時間が左の3調査手法に比べ長くかかる。
  • 3~5m四方の作業スペースが必要。
  • 地層の締まり、硬さの把握は困難で各種試験を併用する必要がある。
調査方法
標準貫入試験
概念図
原理
ボーリング孔を利用し、63.5kgのおもりで、標準貫入試験器(サンプラー)を付けたロッドを所定の深度で打込む試験。
30cmの打込みに対する75cm高さからの打撃回数を測定する。地盤の硬軟、締まり具合を測定する。打撃回数はN値で表される。
長所
  • N値は、強度指標として最も多く利用されている。
  • N値から土の強さを推定できる。
  • 地質試料が採取できる。
  • ボーリングを併用するため、深部までデータを取ることができる。
短所
  • 試験自体は短時間ですむが、ボーリングと併用するため、作業時間が長くなる。
  • 大きな礫が存在する地層では、高いN値を示すことがある。