一般社団法人関東地質調査業協会(Kanto Geotechnical Consultants Association)は、関東一都六県(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)および長野県、山梨県において地質調査業を営む企業を会員とし、昭和31年に設立された日本地質調査業協会を前身とする団体です。
地質調査はサービス業に分類されます。その使命は、インフラ整備や維持管理、災害対応、資源・エネルギー、廃棄物処分等の事業に関して、地質・地盤・地下水等の主に地中の見えないものに関わる問題点を抽出し、専門的な見地から現地調査および解析・検討・評価を行って、課題の解決策あるいは解決のための技術的な情報提供を行うことです。これらの役割を通して、私たちは顧客の要望に応えるとともに公共の福祉に寄与しています。その取組みはSDGs(持続可能な開発目標)の理念に通じており、将来世代に亘って受け入れられる持続可能な未来社会の構築に向けて社会に貢献しています。
取り扱う地下の情報は極めて不均質であるため、事業活動が及ぼす安全性・品質面・経済性・環境負荷等の諸問題に対峙する上では、見えないところに潜む「地質リスク」に対して、常に多面的・専門的・客観的な視点で向き合う必要があります。そこで、当協会では、このような業界活動を支えるため、地質調査の技術向上に関わる調査研究、技術者育成、関係官公庁等との連携などの事業を、専門的な委員会活動を軸に展開しています。各種の事業活動の基盤地盤情報を取り扱う私たちには大きな責任がありますが、反面、とてもやりがいのある素晴らしい仕事だと思っています。地上の構造物と異なり、地下の自然地盤の情報はその全貌を把握することは容易ではなく、私たちは継続して技術力向上等に努め、これからも社会に貢献してまいります。
一般社団法人 関東地質調査業協会
会長 栃本 泰浩