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技術ニュース79 深層崩壊

Q.
深層崩壊とは何ですか?
A.
山崩れ・崖崩れなどの斜面崩壊は、「表層崩壊」と「深層崩壊」に分けられる。表層崩壊は表層の風化した土層(表土層)だけが崩れる現象だが、深層崩壊は表土層の下の岩盤から根こそぎ崩れる崩壊現象のことを言う。
Q.
深層崩壊が起こるとどうなるのですか?
A.
深層崩壊は規模が大きくなる傾向がある。2009年8月に台湾で起こった深層崩壊は村を一瞬で破壊し、約500人の死者を出す大惨事となった。また、川沿いで大規模な深層崩壊が起こると、川をせき止めて天然ダムが形成される恐れもある。
Q.
天然ダム?
A.
天然ダムができるとダム湖によって水没被害が生じる他、ダムが決壊した場合には下流域に甚大な洪水・土石流被害を与える恐れがある。
Q.
深層崩壊はどうして起こるの?
A.
表層崩壊が強い雨によって表土が崩れ落ちるのに対して、深層崩壊はたまった地下水が発生の引き金になると言われている。したがって、短時間の強い雨よりも長期間の長い雨の影響が大きく、雨が止んでしばらくしてから発生することもある。
Q.
どういう場所で多く発生しているのですか?
A.
国土交通省の調査で、深層崩壊は隆起量が大きい地域や特定の地質(付加体や第四紀より前の地層)で分類される地域で多いことが分かってきた。これらの結果から日本全国の深層崩壊の発生頻度を推定した「深層崩壊推定頻度マップ」が作成されているので、自分の住んでいる地域の推定発生頻度を知っておいてほしい。
Q.
今後深層崩壊が発生する斜面の予測はできるのですか?
A.
ピンポイントで発生予測をすることは現状困難であるが、①過去の深層崩壊発生実績、②微地形、③斜面勾配や集水面積の3点に着目した詳細な調査により、さらに細かい部分について深層崩壊発生の危険性を評価することが現在行われている。
Q.
我々はどうしたら良いのでしょうか?
A.
深層崩壊は、通常の土砂災害と異なり、雨が降り終わってから発生する場合があることを知っておくことが重要だ。また、川の上流で天然ダムができた場合は急激に河川の水位が下がることがある。こういった現象の意味について普段から理解しておけば、被災の危険性を少なくすることができると思う。

深層崩壊と表層崩壊(資料:国土交通省砂防部)


深層崩壊推定頻度マップ(資料:国土交通省砂防部)

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